【地元の専門家対談】第1回 専門家が地域で果たす役割とは

【専門家対談 第1弾】

<行政書士>菅原次郎 × <不動産鑑定士>野中一彦

【地元の専門家対談】

第1回「専門家が地域で果たす役割とは」(不動産鑑定士編)

曙橋で地域の人向けに開業している専門家

【菅原 次郎 (以下、「」】(すがはら じろう)
[行政書士]
<ホームページ>http://shinjuku-loupe.info/p/member/753
【野中 一彦 (以下、「」】(のなか かずひこ)
[不動産鑑定士]
<ホームページ>http://akebonobashi-fudosan.com/

不動産鑑定士とは?

「不動産鑑定士」というのは、普段あまり聞かない仕事ですね。
そうですね。宅地建物取引士の登録者は、全国に100万人以上います。対して、不動産鑑定士は、8,300人弱です。人数が100分の1以下であることに加え、エンドユーザー(不動産を買ったり、借りたりする消費者)と触れる機会が非常に少ないので、認知されていないのが現状です。
不動産業界で一番難しい資格ですよね。
そうですね、一応、文系3大試験(他の2つは、司法試験・会計士試験)と言われているので、試験はかなり難しかったです。
不動産鑑定士しかできない仕事とは、何ですか?
「不動産鑑定士」というのは、不動産の価格を法的に担保できる唯一の資格です。裁判資料等の法務分野や、時価会計や親族間譲渡等の会計・税務分野では、不動産鑑定士が査定した価格でないと公証力を認められません。不動産の価値に関する第一人者といっていいと思います。
「不動産鑑定士」は、不動産について一番詳しい専門家という認識でいいですか?
不動産業界って、範囲が広いんですよね。不動産の査定(価値判断)やマーケット等に関しては、一番の専門家だと思います。ただ、建築・開発等の話になると、一番の専門家とは言えないと思います。
不動産の査定というのは、どのような仕事なのですか?
不動産の査定というのは、現在のマーケット等を踏まえて、その不動産の良い点・悪い点を分析して、適正だと思われる価格を算出することです。

不動産鑑定士の役割は?

不動産の査定自体は、仲介業者さんでもやってますよね。不動産鑑定士さんにお願いすると、何が得ですか?
仲介業者さんは、基本的に取引をまとめることを仕事にしている方々です。不動産を体系的に勉強して、資格として認定されているのは不動産鑑定士だけです。
先日も、契約間近の方が「この物件は買っても大丈夫なものか判断してほしい」と相談に来られました。その物件のリスク(地盤が悪い、お墓ビュー等)をお知らせし、その価格は高過ぎるのではないかとアドバイスしました。
その物件の価値(良い点、悪い点)を分析し、現在のマーケットを踏まえて、購入判断のアドバイスができるのは不動産鑑定士だけだと思います。
なるほど、それは、不動産を買おうと考えている方には心強いですね。でも、買おうと思っている人の中で、仲介手数料の他に、査定をしてもらおうなどと考える人は少ないんじゃないですか?
仲介手数料って、結構高いですからね。少し話は変わりますが、日本人って、専門家を使うのが下手だと思いませんか?
ちょっと話が飛んで、面くらいますが(笑)、確かにそう思うときはあります。
専門家って、その分野のことを深く勉強している上に、クライアント(依頼者)の側に立って、その知見と技能に基づいたアドバイスをしてくれる存在だと思うんです。
それはそうですね。
不動産売買の現場で違和感を感じたことの一つに、お客様が住宅ローンのことについても仲介業者さんに相談することがあります。でも、仲介業者さんは売りたいと思っている立場の人ですよ。よく信用できるなぁ、と(笑)。
住宅ローンや生活設計のアドバイスなら、仲介業者さんと関係のないファイナンシャルプランナーに相談するのが一番正しくて、自分のためになるアドバイスがもらえると思うんです。
確かに、それもそうですね。
契約書の内容に、自分に不利な内容がないか不安なら、行政書士さんに相談するのが一番いいですよね?
はい、是非お任せください(笑)。
不動産売買の現場で、一番おかしいと思うのは、売主側の業者が、買主側の業者にもなれることです。これを、「囲い込み」とか「両手」とかいいますが、これが認められているがために、取引をまとめることに懸命になってしまい、お客様に寄り添ったアドバイス等が疎かになっている傾向が見受けられます。
少し前にニュースにもなっていましたね。でも、こういうのはなくならないんでしょうね。
はい、なくならないと思います(笑)。
この問題もおっしゃるようにニュースにもなっていたものの、実際に家を買おうと思っている方はあまりご存じないのではという印象があります。数千万円の買い物なのですから、リスクを調べて、不明な点は専門家にも相談しながら、納得いくまで情報を集めていただきたいと思っています。
専門家に依頼するのは、ハードルが高いんですよね。
おっしゃる通りです。ですが、一生借金を背負うような金額のものを購入するのですから、思い切って専門家を活用していただきたいと思います。
不動産鑑定士も、ですね。
ありがとうございます(笑)。
その不動産の良し悪しや、売りに出ている価格が適正か、という判断は、不動産鑑定士の得意分野です。
地元で根付いて商売している我々に、もっと相談していただきたいですね。

地元で開業する意味とは?

我々のような専門家の商圏って、実は、広く対応できて、地元の肉屋とか八百屋とかとは異なりますよね。地元に根付いて開業をする意味を、どう考えますか?
菅原先生も、消防団等もやられて、地元に貢献されてきた方ですよね。菅原先生も同じだと思うのですが、一番は“恩返し”です。
なるほど、その思いは一緒ですね。
私も、子供3人をこの街で育てて貰えて、知り合いも沢山できました。不動産鑑定士としての知見や技能を、広く一般のお役に立てたいという気持ちも勿論ありますが、できるなら、やっぱり地元の方のお役に立ちたいです。
ここでも、専門家に依頼するハードルの高さがネックになりますかね。
そうだと思います。私のところにご相談にお見えになられる方も、最初に「おいくらくらいかかりますか?」と恐る恐る聞いてくる方は多いですから。
うちも一緒です。最初の相談は無料だとお伝えするとご安心されますが。
弁護士さんの相談料というイメージが専門家業界全体に付いてしまっているのかもしれませんね。うちも、最初の相談は無料です。特に、地元の方や、曙橋周辺に住もうと思っている方の相談は大歓迎です。
地元の専門家ならではのメリットもありますしね。
はい、うちでも、地元の物件でしたら、相場も立地の良し悪しも分かっているので、不動産鑑定が必要な案件でも安く・早く作成できます!
私のところでも、新宿区ならではの“クセ”というか傾向を把握していますので、より詳細なアドバイスができると思います。
相談ごとは、是非、地元の専門家まで!

続き(行政書士の詳細な話)は、近々に公開予定です。こうご期待!